おそばせながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
さて、去年の暮れに日本産アシナガバエについての新しい論文が出ました。
O.P. Negrobov, T. Kumazawa, T. Tago, O.O. Maslova 2014. Two new species of Paraclius Loew, 1864 (Diptera: Dolichopodidae) from Japan with a key to Palaearctic species. Caucasian Entomological Bulletin, 10(2): 311–316.
日本産 Paraclius (キラメキアシナガバエ属)の2新種 (P. japonensis, P. variegatus) と1新記録種(P. argenteus) を記載。うち2種は、田悟(2010, 2012)で記録された学名未確定の種です。
いずれオープンアクセスになるはずの論文ですが、現時点ではまだ公開されていないので、PDFが必要な方はご連絡ください。
昨年はミギワアシナガバエ属 Thinophilus の論文も出版でき、少しずつアシナガバエの分類が整理されつつあります。しかしまだ不明種は数百種ほど見込まれており、標本を整理しているだけでもざくざくと未記録種が出てきます。
他の属についても順次論文を準備していますが、先はまだまだ長そうです。
本年も、少しずつ日本のアシナガバエの実態を明らかにしていきたいと思います。