双翅目談話会第19回総会

今回は愛媛大学でした。前日入りしてちょっと見て回ったものの、4月とは思えんくらい急激に寒くなって、小雨も降ってて、Dipteraがかなり少なかった。キノコバエとかガガンボとかくらいで、ぎりぎりオドリバエが少し。

環境自体はよさそうなので、また暖かくなったら来たい。

 

今回はご好意で、某学会誌のバックナンバーとかいろんな別刷りとかが無料配布されていたので、帰りの荷物が大変なことになった。でもほしいのもあったので非常に有難い限り。

 

総会では、市毛さんが紹介されていた Field cage mating という採集法が気になった。同一種と思われる個体をまとめて採集し、網カゴの中に放って、その中で交尾している雌雄を吸虫管で分けて採ることによって、雌雄ペアの標本を得るという試み。

もちろん交尾しているからといって100%同種とまではいえないものの、Dipteraは♀が未知の場合も多いので、このアプローチによって雌雄の組み合わせの確定が進むことが期待される。

 

今回号のはなあぶ誌はかなり分厚いので、読み応えがありそう。前から話は伺っていた大石さんのイエバエ科の記事では、亜科までの絵解き検索もついて、日本のイエバエの副読書として活用されそう。ちょっとは手を付けにゃいかんなこれは。

 

懇親会でもいろいろお話を伺えて刺激になった。比較的若手もいたので、膜翅目に負けじと双翅目も盛り立てていきたいところ。